なにか_a

@matiya_a

レヴュースタァライト

少女☆歌劇レヴュースタァライト  TVシリーズのみ履修&劇場版2回目観てからの感想のようなもの 3500字くらい。せっかくブログがあるのでここに書いておこうと思いまして……

スタァライトはイクニ作品の系譜にあるようだけど、一応ユリ熊嵐とさらざんまいは観てて私はそういう要素 結構好きです。ウテナは気になりつつまだ手を出せていない……

あと最近は宝塚歌劇に足を突っ込んでていろいろ思うところがあったりします。

 

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皆殺しのレヴュー

いきなりこれをぶち込んでくるのやばない?

「オーディションを待ってた」と言った香子を双葉とひとまとめに倒しながら「その程度か 口ほどにもないな」って歌ってるのがエグい……基本無の表情なんだけど、一瞬迷子の子供のような顔をしてた気がして印象に残ってる

真矢様だけ星を落とされていないのは「私はもう舞台の上」であることを分かっていたからなんだな

「だからオーディションじゃないって」=すでに舞台の上にいる

列車の中で華恋と話してる大場なな、組んだ足がすらっと長くてまじまじと見てしまった……背が高いのもそうだけど肉感的な感じがなくて男役向きの身体だな~と思いました

 

決起集会

みんな心ここにあらずな感じだけど真矢様はもう次の舞台を見据えてて余裕がある 孤高の首席というよりかはクラスメイトとも仲良く談笑してるのいいな…

眞井さんと雨宮さんがすごかったのですが……??一見気が強そうな雨宮さんが脆くて、ほわほわして見える眞井さんは意外とたくましくて雨宮さんを優しく受け止めててそういうのよいですね……… あと大道具の設営も全部女の子たちでやってるのもすごい 裏方もみんな舞台少女なんだなと思う素敵な場面だった……じわっときたのがツタンカーメン運んでるのを見て舞台に使うのかな?と思ってたらごみの分別の紙貼って置かれてたとこ

 

怨みのレヴュー

いろいろとぶっ飛んでてかなり好き 初見時はただただ「??……!!??」ってなった セクシー本堂……この前にある華恋の中学生時代、よく見たら修学旅行の行き先が京都だったからここへの伏線なんだろうな一応……

TVシリーズ見てたときクロちゃんと双葉が一緒にいがちって話をしてたけどこんな形でつながるとはという感じで……にしてもこの2人また痴話喧嘩してる!巻き込まれてあげるクロちゃんが優しい

「うちの大事なお菓子箱 食って荒らして毒盛った」こういう言葉の選び方が素晴らしい 「おい」「表出ろや……」花柳香子のよさが詰まってる… 対する双葉の「女心の分からない男」感がとても昭和歌謡曲 坊や 一体何を教わって来たの…

「寝かしつけて駄菓子も買ってやって送り迎えもしてやったじゃん!香子ばっかりずるい!」どんだけわがままを言われてずるい!って思っても香子を許しちゃうのはやっぱり惚れた弱みなんだろうな 舞台から落ちた先で今度は香子が双葉を眩しそうに見てるのがよかった…… 

 

競演のレヴュー

2回目は音響のいいシアターだったから「もっとちゃんと演じてよ」「もっと感情込めてよ」のサラウンドっぷりがとても怖くてよかったです

まひるちゃん100%演技じゃなくて本心はいってますよね……?私から見てもひかりは華恋とちゃんと話をせんかい!って気持ちになるから正当な怒りだと思う 「ひかりちゃんと同じ舞台に立てて嬉しかったよ!」この2人はここで初めて正面から向き合えたんだなあ

最後のまひるちゃんの宣誓で泣いた……「強く 愛しく 美しく」私は9人の中で一番迷いがないのがまひるちゃんだと思ってて、どんな自分になりたいかっていうのを自分の中にしっかり持ってるんですよね

宝塚を見るようになって最近いろいろ考えるんだけど、何よりも大事なのは心の部分なんじゃないか……「歌も踊りもまだまだだけど」って言ってたけど、一番大事なものを持ってるまひるちゃんは絶対にすごい役者になると思うんですよね がんばれ!!

 

狩りのレヴュー

好きな女の子の解釈違いが許せなくて自害を迫る女とは

2回目観てたら平和なシーンでさりげなくインスタントカメラ写ってましたね……

追い詰められてからの、日本刀を自分の武器に作り替えて、そこから一気に舞台が純那ちゃんの味方に付くところ本当に熱くていい 「殺してみせろよ大場なな!」届かないと分かっていても絶対にあきらめないひたむきさ……その熱さこそが純那ちゃん

大場なな わからん……醒めてるのかと思ったら熱い気もするし、悟ってるようで子供っぽかったりする

「やっぱり眩しい」「泣いちゃった」最後別れて逆の方向に歩いていくんだけど、留学先もちょうど真逆の方向ってツイッターで見て鳥肌だった でも心ではずっと通じ合ってるんだろうね…

 

魂のレヴュー

 TVシリーズでクロちゃんの出番少なめだったので劇場版でがっつり見れてよかったな~!他とはちょっと次元が違うレヴュー、これが首席と次席の本気……舞台人としてこの二人はみんなより先のところに進んでるように見える

「あんた、今までで一番可愛いわよ」「私はいつだって可愛い!」この掛け合いすき

天上天下唯我独煌!奈落で見上げろ、私がスタァだ!」こんなん真矢様にしか許されん 「愛も自由も敗者の戯言」ってめちゃくちゃ煽ってる!! 

真矢様のプライドの高さと貪欲さ、本人は醜いと言ってたけどむしろそこが美しくて魅力的なんですよね 努力に裏打ちされた自信と絶対王者としての自覚…

クロちゃんは全体的にずるかったーー悪魔を演じるクロちゃんめちゃくちゃイケメン 舌べってするところ本当にずるいよねあれは このレヴューの舞台となってる劇場は造りからしてTeatre de Flammeだと思うんだけど、最初からクロちゃんのステージってことなのかな……Flamme=炎 炎の熱で溶かされる鳥(=神の器)と燃えて落ちる十字架 「私たちは燃えながらともに落ちていく炎」

クロちゃんが眩しくて美しくて泣いてしまう真矢様

「明日も明後日も、決着が着くまで」前は真矢様を追うクロちゃんの図だったけど、今ではお互いにとってお互いが唯一無二のライバルになってる 最高の関係性だな……

あとこの2人は特に歌声の相性がよいのでレヴュー曲しっかり聴きたい サントラが待ち遠しい…

 

華恋とひかり

劇場版でガラッと印象が変わったなあ……幼少期のエピソード、ちっちゃい子のしゃべり方や行動の描写がすっごいリアルじゃなかった?「一緒に行こうよ」とかじゃなくて、「わたしは知ってるんだけどなー!知りたいでしょ?」っていうのすごいわかる ひかりの方が活発なタイプで、華恋が内気な子だったの最初すごい意外だったんだけどしっくりくる……

華恋は天真爛漫で勢いで突っ走ってきた主人公かと思いきや、実は幼いころから劇団の経験があって、ダンスもボイトレも習って努力を積み重ねてきて、同級生からもあの子はすごいって思われてるような……でもいざ飛び込むとそこは本当に厳しい世界なんだよね あの日の約束があるから、あの子と一緒にやりたいっていうそれだけでは生き残れない 

皆殺しのレヴュー:現状に満足して停滞していないか

怨みのレヴュー:幼馴染の因縁にケリをつける

魂のレヴュー:切磋琢磨し高めあうライバルとしての在り方

ここまでのレヴューがそのままひかりと華恋の関係を示唆してる 贔屓目もあるけどやっぱり真矢様とクロちゃんの在り方が舞台人として究極なんじゃないかな……この2人はすでに完成されてるんだよね 

「ファンになってしまいそうで怖かった」ひかりと、ずっとひかりのファンだった華恋 そう思うとずっと香子のファンだった双葉と、双葉の可能性に気付かないふりをして現状を維持したかった香子、みたいなのも見えてくるような……

「私も"ひかり"に負けたくない」この最後の台詞にこの映画のすべてが詰まってると思う 綺麗なラストシーン……エンドロールもすごく素敵だったなあ……

 

キリン=観客……?ここはよく分かってないけど 観客がいるから舞台は成り立つもの、舞台の燃料となるもの キリンが「分かります」って言うたびにいや分からんて…ってなってたけど、舞台に立つ人の輝きにどうしようもなく惹きつけられる気持ち、今はよくわかる~~!!

トマトが表すのは舞台に立つ覚悟のようなもの?ポジションゼロって突き詰めるとなんなんだろう…キリンはなぜあの野菜の…絵画のやつに…?とか理解できてないところは多いけどわからないなりに楽しい

内容が濃くて綺麗にまとまってて、画的な見ごたえもあるしいい映画だな……ほんと何回も観たいな~~~