なにか_a

@matiya_a

長崎旅行の記録

今年のGWに2泊3日で長崎旅行に行ってきました!

前から長崎行ってみたいなー教会巡りとかしてみたい、となんとなく思っていたのですがなかなかタイミングがなく……ちょっとしたきっかけがあって去年の夏ごろに勢いでチケットとってしまったのですが無事行けてよかった~

大浦天主堂

(以下、旅行中のメモを元に書いてて裏付けとかは取ってないので事実関係が多少違っても許してください)

聖堂本体も素敵だったけど資料館がかなり充実してました。多分聖堂だけ見て帰っちゃう人も多いんだけど絶対資料館も見るべき……。キリシタン弾圧といえば江戸時代で開国とともに終わったようなイメージがあったけど、実際には宣教師が来たり教会が建てられた後の明治初期まで迫害が続いていた。「牢屋の窄」の展示が結構ショッキングだった

聖堂内の各エリア?(なんて言ったらいいんだろ?)や装飾にどういう意味が込められているかということも説明されていて、こういう展示を見た後にもう一回聖堂の中を見るとまた違って見えてよかったです。

 

平和公園・爆心地公園、浦上天主堂

浦上はちょっと距離があるので当初行く予定はなかったんだけど、大浦天主堂でいろいろ見ていたらこっちもいかなければならない…という気持ちになり

ならばすぐそこにある平和公園と爆心地公園も行こうということになり…

後ろから見ることはあんまりないよねっていう写真。手前の道には各国から寄贈されたモニュメントが並んでいて、中にはソ連から寄贈されたものもあったり…「母親が子供を抱いた姿で、愛とともに平和を表現しています」

日本人観光客はそんなにいなくて外国人グループが多かったのも印象的だった

 

平和公園から浦上天主堂へはそれなりに歩く必要があるけど直で行ける。「天主堂の見える丘」ってエモいな……

 

 

外で子供たちが写生大会しててだいぶ賑やかだったけど、中に入ると薄暗くてしんと静かで祈りの空間という感じがした。大浦天主堂は割と観光名所っぽい雰囲気なんだけど(ミサもやってるとは思うけど)こっちは明らかに地元の人々の教会という雰囲気。ステンドグラス、被爆マリア像などが印象に残った

 

5月と思えないくらい暑すぎて日差しもやばくて長崎駅に戻ってから一旦休憩。フルーツサンド美味しかった~~

 

中町カトリック教会

ネコチャン…

 

長崎駅の近くにあると知って行ってみたかった教会。もともと蔵屋敷だったところに教会を建てたそうで塀が日本!って感じ

ここも現役で使われている教会で、敷地内には幼稚園もありそっとお邪魔しました

外観は白で統一されていて、聖堂の中もやわらかい雰囲気でとても美しい教会だった…
(聖堂内で撮った写真は商用利用不可とは書かれていて撮影禁止ではないのかなって…問題があったら消します)

 

鍋冠山からの夜景

長崎の夜景といえば稲佐山の方が規模が大きくて、立派な展望台やレストランもあって人気スポットなんですが、すごい混むらしいというのと場所的に遠かったので、市街地にある鍋冠山に行ってきました。エレベーターで途中まで登ってから残りを徒歩で登山するというルートで、親切な方が個人ブログに行き方を細かく記載してくださっていたので完全にそれ頼みで行きました

途中にあったグラバー園、閉園時間間際だったのでサーっと見て回った

ここまではエレベーターで来れてあとはひたすら歩く!!

ちゃんと整備されてるし看板に従っていけば迷うことなくたどり着けるんですけど、まあまあハードだし日が暮れてからの帰り道がかなり不安だったのでやっぱり歩きで来る用の場所じゃないな…と思いました

到着!展望台以外は本当になにもない!

ブルーアワーが見たかったのでここから1時間半くらいひたすら日が暮れていく景色を見ていました。ここまで怒涛の移動だったけど山の上は涼しくていい感じにクールダウンできて、たまにはこういう何もしない時間があるっていうのもいいな…あと同じく夜景待ちでスタンバイしている何人かの方と勝手に連帯感を感じていた…

 

時間経過で同じ場所から撮影しました。

この景色の移り変わりすごいよくないですか!!!

完全に日が暮れる前に急いで帰りました。夜景を見る人たち、いい風景だなあ……

 

島原

2日目は鉄道に乗って島原へ行きました。

西九州新幹線かもめだ~~!!N700Sだ!(いつも使ってる東海道新幹線ではN700Sに乗れるかどうかで運試しをしてる人)

長崎→諫早まで鈍行だと約45分かかるのをこれに乗ると8分で行ける。たった8分のために乗るってすごい贅沢だけど新幹線開通してくれてよかった……

諫早からは島原鉄道に乗って約1時間、さらに島原駅から路線バスで原城跡まで約1時間…

ずっと海沿いを走っていて天気も良くて、車窓からの景色がめちゃくちゃ綺麗だった。海なし県出身なので海があるってそれだけで別世界のように感じる。こんもりした雲仙普賢岳を見ながら溶岩の粘りが強い火山…小学校で習ったやつだ…と感動していた

 

原城

日本のザ・城というイメージより中世ヨーロッパの砦みたいな、この地形一帯が原城だったんだな。思っていたよりずっと広かった。あまり語れる言葉がないんだけど実際に足を運んでよかったなと……潮風が吹く綺麗な場所だった

 

有馬キリシタン遺産記念館

コンパクトだけど内容が濃く充実していて、日本へのキリスト教伝来から発展まで/弾圧の始まりから島原の乱まで、の大きく二つに分けて解説されていた。天正遣欧使節島原の乱って授業で習っただけだと別々に出てきてあまりつながらない気がするんだけど、有馬・島原の地でとくにキリスト教が発展して、そこから一揆が起こるまで地続きの歴史だったんだなあ…とよく分かりました。

原城跡から発掘された瓦礫と人骨の出土状況を再現した模型がすごくインパクトがあった。一揆のいきさつとその後の処理の壮絶さ……島原天草の乱については正義vs悪みたいな単純構造ではなくフラットな視点で解説されていたのが少し意外でもあり良かった。参加した人々も一枚岩というわけではなくさまざまな立場や目的の人がいて、キリシタンとしての度合いも実際は人によって違っていたし、妻や子供を脅されて一揆に加わった人もいたとか……

 

小中学校で習った時点では表向きキリシタンじゃないふりしてこっそり信仰すればいいんじゃないとか踏み絵だって殺されるくらいなら踏んでいいんじゃないの、という話になるしいやそういう問題じゃないんだよ、って言われてなんとなくそうなのかな~みたいな認識で、なかなか実感としては理解できなかったけど、最近なんとなくわかってきたような気がする。これは何かに例えて説明するようなものでもないような、自分の存在そのものにかかわる話というか。自分の本心と違うことを言うのってそうする「ふり」のつもりでいても確実に何かが欠けていくような……

私はクリスチャンじゃないのでもしかしたら的外れなことを言ってるかもしれない。今改めて考えると自分と違う価値観に触れたり、そういう人々が何を考えて生きたのか感じたいと思って私はこのあたりに興味を持ってるのかもなーー。

 

南島原市のPR動画で満島ひかりちゃんが天草四郎に扮してるのめちゃめちゃ良いので見てほしい。ちょっと様子がおかしい美少年。それと今回行けなかったけど島原城にはCV石田彰天草四郎がいるらしいです

youtu.be

 

長崎県美術館

3日目はのんびり過ごしました。

長崎県美術館、とても隈研吾を感じる建築

国立西洋美術館 スペインのイメージ」スペインの版画を扱った企画展でした。西洋の中でも少し特殊な立ち位置にあったスペインという「異国」への憧れあるいは偏見……闘牛、情熱や土の香り、誇張されたスペインの女=マハのステレオタイプ、そこからスペイン人画家による作品、リアルなスペインの人々や風景を描いた作品などなど、とてもよかった……。

撮影可の中でとても好きだったのがこの作品。

闘牛場の観客席に暴走した牛が突っ込んで人々が逃げ惑っている、現場は狂騒の中にあるはずなのにこの絵からは静寂の印象を受ける。画面右半分と左半分のコントラスト、左半分の誰もいない空間がかつてそこに人がいたことを浮き立たせているような…(多分解説に書かれていたことと私が感じたことが混ざってます)

 

家族向けのイベントが開催されてた。まきまきひだ襟が気になった

ミュージアムカフェ素敵な空間だった!

 

またいつか行く機会があれば、今度は外海のあたりとか五島列島潜伏キリシタン遺産へ行ってみたいな……なかなか難易度は高そうだけど……!

島原の手延べそうめんをお土産に買ったのですがめちゃめちゃ美味しかったです。