旅行の話 第6回 ザルツブルク編①
数日間の滞在の中で1日だけザルツブルクを観光しました!
ウィーンからはそこそこ遠いですが、レイルジェット(高速鉄道)で2時間半ほどで行くことができます。まさに風光明媚という言葉がしっくりくるような、ウィーンとはまた違った雰囲気の素敵なところでした。
ザルツブルクに着くまで
切符は駅でも購入できますがあらかじめインターネットで指定席を予約しました。予約後に表示されるPDFをプリントしたものが切符として使えます。すごい便利!
この指定席のシステムも日本人からすると一風変わっていて、指定席を押さえていない人も好きな座席に座れますが、その席を予約した人が乗ってきたら席を譲るという決まりだそうです。ボックス席の真ん中にしっかりしたテーブルが設置されていて快適でした。
ザルツブルクに近づくとアルプス山脈が見えてきます。ウィーン近郊とは違ってとてものどかな感じがします。サウンド・オブ・ミュージックの世界観だ…(※あらすじは知ってるけど観たことないです)
ザルツブルク中央駅に着きました。近年改装工事を終えたようでかなり現代的で綺麗です。駅には土産物店や本屋、スーパーも入っていて、ちらっと見たところオーストリアの持ちネタ「カンガルーはいません」のグッズがいくつか売られていました。ウィーンでは見かけなかったのに!
観光に出かける前に駅のインフォメーションに行き、ザルツブルクカードというフリーパス(公共交通機関が乗り放題、観光名所の入場料が無料になる)を買いました。24時間有効のカードが26€で、観光名所を2~3か所訪れるだけで元がとれるのですごくお得です! 早速バスに乗ったのですが、カードの提示は特に求められなかったので本当にいいのか…?とドキドキしました。
モーツァルトの生家へ
ザルツブルク市の中央にはザルツァッハ川という大きな川があり、この川を境にして中央駅側の近代的な新市街と、中世の建物が多く残っている旧市街に分かれています。まずモーツァルトの生家が見たい!ということで、ちょうど川を越えたところまでやってきました。橋のフェンスにカップルが南京錠付けるやつ、あれがすごい付いてます。
少し歩くとモーツァルトの生家が見えてきます。外壁が黄色でよく目立ってます!
1階部分は「SPAR」という大手のスーパーが入っています。その脇にある入り口から階段を上がると、モーツァルトが幼いころに住んでいた家が博物館として公開されています。結構小ぢんまりとしていて、私が訪れたときは人も少なく落ち着いた雰囲気でした。直筆の楽譜や使っていた楽器、モーツァルト一家の肖像画、オペラの初演時の舞台装置のジオラマなど、モーツァルトにまつわるさまざまな資料を見ることができました。
それから博物館に併設されているショップで「モーツァルトベア」を買いました!
テディベアサイズの子も売ってますが、私は小さいストラップを買いました。紐抜きで全長10cm、1500円くらいです。めちゃくちゃかわいくないですか??ちゃんとモーツァルトの衣装を着て髪の毛にリボンも付けてるんですよ!タグを見ると対象年齢14歳以上らしい…意外と高めだった。
ゲトライデ通り
モーツァルト生家に面して旧市街のメインストリート・ゲトライデ通りを散策しました。200年300年前からそのまま残っているような、お洒落でかわいらしい街並み…!鉄細工の看板が素敵です。土産物店やカフェ・レストラン、ブティックなどさまざまなお店があり賑わっていました。ファストフード店もあります。完全に景観に溶け込んでいるマックもありますよ!
ゲトライデ通りを歩いていくと突き当たりに教会がありました。中世風で格好いい建物です。
モーツァルトの生家の裏側です。ここの広場は表の通りよりも素朴な雰囲気で、野菜の市場が開かれていました。それから木の実やスパイスを使った工芸品のお店があったのをよく覚えています。これを書いていて思ったんですがなにか買ってこればよかったな~!こんな感じでとても可愛いです↓
スパイスゲビンデ(リース) - 世界を旅して出会った雑貨屋さん
あとなんというか漢方の薬局みたいな(?)雰囲気の薬局があり、オーガニック系の商品やハーブティーがたくさん並んでいました。私はここでSonnentorというブランドのお茶を買いました。私が買ったのはダージリンですが、さまざまな効能のハーブティーがあり、ネーミングも独特で面白いです。日本でもオーガニック系のお店でときどき取り扱いがあります。
教会と大聖堂
大聖堂(Dom)という場所に行きたくて地図を見ながら歩いていたものの、旧市街なだけあって街の作りが単純でなく、しばらく周辺をさまよっていました。そうこうするうちに聖堂らしきものが見えてきたので、これがそう…なのか…?とよく分からないまま、とりあえず中に入ってみることにしました。結果的に目的地の大聖堂ではなかったのですが、とても美しい教会でした。写真をいくつか載せていきます!!
聖堂内は白で統一されており、豪華な装飾はなくシンプルで上品です。教会は薄暗いところが多いですが、ここは窓からたっぷり光を取り込むようになっていて明るく、他の教会とは全く違った印象です。壁画や天井画もなく、とにかく真っ白!ガイドブックなどでも見たことがなかったので、名前は分かんないけどすごく綺麗だったね~と友人と話していました。後になって調べたところ、ここはザルツブルク大学の付属教会みたいです。大学の敷地内も通ったような記憶がありますが、こんなに素敵なところで勉強できるってすごいな~!
大聖堂に向かってる途中で撮った写真です。向かってるっていうか、これ逆方向に進んでるんですよね…!建物を出たら方向感覚なくなるのわかりますか…
この写真は右奥にある一風変わった建物が気になって撮ったんだと思います。今調べてみたらPferdeschwemme(馬洗場?)ということで大司教の所有する馬をここで洗っていたとかで、もっと近づくと馬のフレスコ画と噴水が見られるみたいです。
遠回りしながらなんとか大聖堂に着きました!外観からして迫力があります。
中は本当に広くて…内部の写真を撮り損ねていたので載せられないんですが、とにかくすごかったです。聖堂の奥行は100m、ドーム天井の高さは71mもあるという、とてもスケールが大きくて荘厳な聖堂でした…!!最初に建てられたのは8世紀とかなり歴史が長く、17世紀に大司教が大改築をして今の形になったそうです。大司教の権力やばいな!
聖堂の中に地下へと続く階段があり、そのまま地下礼拝堂に行けます。いくつかの小部屋に分かれており、一角には歴代の司教たちの棺が納められていました。入ってみたはいいものの…地下ってだけでちょっと怖いのに棺もあるし、薄暗い中に影絵がろうそくの炎でゆらゆら揺れる不気味なアート(すいません)があるのもなんとも…な感じで早々に退散してしまいました。
写真がなくて全く伝わらないと思うので、以下に聖堂内の様子を紹介されている記事とツイートを引用させていただきます…(問題があれば消します)
【マンガ】初めて海外に行った時のこと。【ザルツブルク編その5】 #カティーと初海外
— カティー@絵を描く陸マイラー (@kattie_travel) 2020年7月15日
ザルツブルク編ここまでの話はこちら↓https://t.co/GuGS7Q3qzG pic.twitter.com/0C0ycbUCaD
大聖堂に併設されている博物館では貴重な展示品のほかに、大聖堂のパイプオルガンを間近で見ることができるそうです。この後まだ行くところがあったのでスルーしてしまいましたが寄ってみたかったですね…!
つづく