レヴュースタァライト
少女☆歌劇レヴュースタァライト TVシリーズのみ履修&劇場版2回目観てからの感想のようなもの 3500字くらい。せっかくブログがあるのでここに書いておこうと思いまして……
スタァライトはイクニ作品の系譜にあるようだけど、一応ユリ熊嵐とさらざんまいは観てて私はそういう要素 結構好きです。ウテナは気になりつつまだ手を出せていない……
あと最近は宝塚歌劇に足を突っ込んでていろいろ思うところがあったりします。
皆殺しのレヴュー
いきなりこれをぶち込んでくるのやばない?
「オーディションを待ってた」と言った香子を双葉とひとまとめに倒しながら「その程度か 口ほどにもないな」って歌ってるのがエグい……基本無の表情なんだけど、一瞬迷子の子供のような顔をしてた気がして印象に残ってる
真矢様だけ星を落とされていないのは「私はもう舞台の上」であることを分かっていたからなんだな
「だからオーディションじゃないって」=すでに舞台の上にいる
列車の中で華恋と話してる大場なな、組んだ足がすらっと長くてまじまじと見てしまった……背が高いのもそうだけど肉感的な感じがなくて男役向きの身体だな~と思いました
決起集会
みんな心ここにあらずな感じだけど真矢様はもう次の舞台を見据えてて余裕がある 孤高の首席というよりかはクラスメイトとも仲良く談笑してるのいいな…
眞井さんと雨宮さんがすごかったのですが……??一見気が強そうな雨宮さんが脆くて、ほわほわして見える眞井さんは意外とたくましくて雨宮さんを優しく受け止めててそういうのよいですね……… あと大道具の設営も全部女の子たちでやってるのもすごい 裏方もみんな舞台少女なんだなと思う素敵な場面だった……じわっときたのがツタンカーメン運んでるのを見て舞台に使うのかな?と思ってたらごみの分別の紙貼って置かれてたとこ
怨みのレヴュー
いろいろとぶっ飛んでてかなり好き 初見時はただただ「??……!!??」ってなった セクシー本堂……この前にある華恋の中学生時代、よく見たら修学旅行の行き先が京都だったからここへの伏線なんだろうな一応……
TVシリーズ見てたときクロちゃんと双葉が一緒にいがちって話をしてたけどこんな形でつながるとはという感じで……にしてもこの2人また痴話喧嘩してる!巻き込まれてあげるクロちゃんが優しい
「うちの大事なお菓子箱 食って荒らして毒盛った」こういう言葉の選び方が素晴らしい 「おい」「表出ろや……」花柳香子のよさが詰まってる… 対する双葉の「女心の分からない男」感がとても昭和歌謡曲 坊や 一体何を教わって来たの…
「寝かしつけて駄菓子も買ってやって送り迎えもしてやったじゃん!香子ばっかりずるい!」どんだけわがままを言われてずるい!って思っても香子を許しちゃうのはやっぱり惚れた弱みなんだろうな 舞台から落ちた先で今度は香子が双葉を眩しそうに見てるのがよかった……
競演のレヴュー
2回目は音響のいいシアターだったから「もっとちゃんと演じてよ」「もっと感情込めてよ」のサラウンドっぷりがとても怖くてよかったです
まひるちゃん100%演技じゃなくて本心はいってますよね……?私から見てもひかりは華恋とちゃんと話をせんかい!って気持ちになるから正当な怒りだと思う 「ひかりちゃんと同じ舞台に立てて嬉しかったよ!」この2人はここで初めて正面から向き合えたんだなあ
最後のまひるちゃんの宣誓で泣いた……「強く 愛しく 美しく」私は9人の中で一番迷いがないのがまひるちゃんだと思ってて、どんな自分になりたいかっていうのを自分の中にしっかり持ってるんですよね
宝塚を見るようになって最近いろいろ考えるんだけど、何よりも大事なのは心の部分なんじゃないか……「歌も踊りもまだまだだけど」って言ってたけど、一番大事なものを持ってるまひるちゃんは絶対にすごい役者になると思うんですよね がんばれ!!
狩りのレヴュー
好きな女の子の解釈違いが許せなくて自害を迫る女とは
2回目観てたら平和なシーンでさりげなくインスタントカメラ写ってましたね……
追い詰められてからの、日本刀を自分の武器に作り替えて、そこから一気に舞台が純那ちゃんの味方に付くところ本当に熱くていい 「殺してみせろよ大場なな!」届かないと分かっていても絶対にあきらめないひたむきさ……その熱さこそが純那ちゃん
大場なな わからん……醒めてるのかと思ったら熱い気もするし、悟ってるようで子供っぽかったりする
「やっぱり眩しい」「泣いちゃった」最後別れて逆の方向に歩いていくんだけど、留学先もちょうど真逆の方向ってツイッターで見て鳥肌だった でも心ではずっと通じ合ってるんだろうね…
魂のレヴュー
TVシリーズでクロちゃんの出番少なめだったので劇場版でがっつり見れてよかったな~!他とはちょっと次元が違うレヴュー、これが首席と次席の本気……舞台人としてこの二人はみんなより先のところに進んでるように見える
「あんた、今までで一番可愛いわよ」「私はいつだって可愛い!」この掛け合いすき
「天上天下唯我独煌!奈落で見上げろ、私がスタァだ!」こんなん真矢様にしか許されん 「愛も自由も敗者の戯言」ってめちゃくちゃ煽ってる!!
真矢様のプライドの高さと貪欲さ、本人は醜いと言ってたけどむしろそこが美しくて魅力的なんですよね 努力に裏打ちされた自信と絶対王者としての自覚…
クロちゃんは全体的にずるかったーー悪魔を演じるクロちゃんめちゃくちゃイケメン 舌べってするところ本当にずるいよねあれは このレヴューの舞台となってる劇場は造りからしてTeatre de Flammeだと思うんだけど、最初からクロちゃんのステージってことなのかな……Flamme=炎 炎の熱で溶かされる鳥(=神の器)と燃えて落ちる十字架 「私たちは燃えながらともに落ちていく炎」
クロちゃんが眩しくて美しくて泣いてしまう真矢様
「明日も明後日も、決着が着くまで」前は真矢様を追うクロちゃんの図だったけど、今ではお互いにとってお互いが唯一無二のライバルになってる 最高の関係性だな……
あとこの2人は特に歌声の相性がよいのでレヴュー曲しっかり聴きたい サントラが待ち遠しい…
華恋とひかり
劇場版でガラッと印象が変わったなあ……幼少期のエピソード、ちっちゃい子のしゃべり方や行動の描写がすっごいリアルじゃなかった?「一緒に行こうよ」とかじゃなくて、「わたしは知ってるんだけどなー!知りたいでしょ?」っていうのすごいわかる ひかりの方が活発なタイプで、華恋が内気な子だったの最初すごい意外だったんだけどしっくりくる……
華恋は天真爛漫で勢いで突っ走ってきた主人公かと思いきや、実は幼いころから劇団の経験があって、ダンスもボイトレも習って努力を積み重ねてきて、同級生からもあの子はすごいって思われてるような……でもいざ飛び込むとそこは本当に厳しい世界なんだよね あの日の約束があるから、あの子と一緒にやりたいっていうそれだけでは生き残れない
皆殺しのレヴュー:現状に満足して停滞していないか
怨みのレヴュー:幼馴染の因縁にケリをつける
魂のレヴュー:切磋琢磨し高めあうライバルとしての在り方
ここまでのレヴューがそのままひかりと華恋の関係を示唆してる 贔屓目もあるけどやっぱり真矢様とクロちゃんの在り方が舞台人として究極なんじゃないかな……この2人はすでに完成されてるんだよね
「ファンになってしまいそうで怖かった」ひかりと、ずっとひかりのファンだった華恋 そう思うとずっと香子のファンだった双葉と、双葉の可能性に気付かないふりをして現状を維持したかった香子、みたいなのも見えてくるような……
「私も"ひかり"に負けたくない」この最後の台詞にこの映画のすべてが詰まってると思う 綺麗なラストシーン……エンドロールもすごく素敵だったなあ……
キリン=観客……?ここはよく分かってないけど 観客がいるから舞台は成り立つもの、舞台の燃料となるもの キリンが「分かります」って言うたびにいや分からんて…ってなってたけど、舞台に立つ人の輝きにどうしようもなく惹きつけられる気持ち、今はよくわかる~~!!
トマトが表すのは舞台に立つ覚悟のようなもの?ポジションゼロって突き詰めるとなんなんだろう…キリンはなぜあの野菜の…絵画のやつに…?とか理解できてないところは多いけどわからないなりに楽しい
内容が濃くて綺麗にまとまってて、画的な見ごたえもあるしいい映画だな……ほんと何回も観たいな~~~
旅行の話 第7回 ザルツブルク編②
前回のつづきです
ホーエンザルツブルク城塞へ
大聖堂を出て、次の目的地であるホーエンザルツブルク城塞に向かいます。
すぐ近くに城塞がそびえ立ってます。そして……この広場には大きなチェスと、「巨大な金色の球体の上におじさんが乗っている」という謎のオブジェがありました。
なんだろうこれは……
城塞へはケーブルカーで行くことができます。ケーブルカー乗り場は先ほどの広場のすぐ近くですが、結構な急勾配の坂を歩く必要があります。
入り口はあまり目立たないですが、中に入ると美術館の入り口のようなチケットカウンターと入場ゲートがあって結構現代的でした。前回のブログで書いたザルツブルクカードを持っていると、入場ゲートのセンサーにかざすとゲートが開き、乗降場に入れるようになっています。ハイテクだった…
ケーブルカーを降りたら坂道を上っていきます!やっぱり城塞なのでそう簡単にはたどり着けないですね。この時点で景色が綺麗です。あと標高高いところに来たな~って感じの空気でした!
展望台からザルツブルクの街を一望しました。曇り空でしたが、新市街の方までよく見えてすごくいい景色です!!
よく見るとさっきの広場(金の玉)があるのと、そのすぐ近くにある大きなドーム屋根の建物が大聖堂だとわかります。
別の場所からの眺め。本当に山のふもとの街という感じです。
景色を楽しんだ後はお城の本体へ!ガイドツアーだとじっくり見られるみたいですが、自由見学でさらっと見て回りました。石造りで丈夫そうです。
この城塞も中世に大司教が建てたもので、歴史的には国王vs教皇バトル(有名なカノッサの屈辱というやつ)の後に備えとして作ったみたいです。格好いいレリーフや大砲がありました。
ちょっとした広場のような場所もありました。ここを見ると"城塞"というイメージとは違って、なんだか普通に人が生活してる町みたいな雰囲気です。
このへんで疲れたので(ザルツブルクについてから昼食のとき以外は立ちっぱなし&歩きっぱなしだった)ベンチでしばらく休憩していました。近くにはお土産ショップもあり、男の子が好きそうな……甲冑騎士の人形とか中世的な騎士的なグッズとか、城塞と関係ない子供向けおもちゃなども売ってました。そういえばここに限らず、観光名所の売店ではお手頃な感じの羽根ペンがどこでも売られてたんですよね。日本で言うご当地キティボールペンみたいな存在なのか…!?
あと塩も売ってました!ザルツ(salz)=塩 です。ザルツブルクは塩で栄えた都市なんだよという豆知識でした。
実はここトイレなんですよ。雰囲気づくりに余念がない。トイレ自体は普通の現代的なトイレでした!
そうしてなんやかんやでケーブルカーで城塞を下り、中央駅に戻るためバス停を探しつつ歩こうかな~ということになりました。今度は歩いて川を越えます。
川を越えて新市街に入るとほどなくして立派な建物がありました。調べてみたらここは三位一体教会というところで、外観しか見られなかったのですが中も美しいみたいです。
この教会のすぐそばにはモーツァルトの住居や、世界的指揮者カラヤンの生家などがあります。カラヤンってザルツブルク生まれだったんですね…。ウィーンが音楽の街として有名ですがザルツブルクもすごいです。
今回は旧市街を中心に回ったので新市街はあまり観光できませんでしたが、新市街にも宮殿や歌劇場など名スポットがたくさんあり、何日か滞在してじっくり観光するのもよさそうだな~と思いました!
駅の観光案内所でもらってきた地図です。道がどこでどうつながってるんだこれーー!!と現地で大混乱でした。絶対迷いたくない人は事前にリサーチしておいた方がいいかもしれません。
しかしザルツブルクはコンパクトな中に見どころがたくさんある街で、ふらっと歩くだけで楽しく観光できるし、また道に迷った先で思いがけずいい体験ができるのも旅行の醍醐味なのかも…!?
そんな感じでザルツブルクを一日観光して、ウィーンの宿泊先に戻りました。
楽しかったなあ……。今回の記事で旅の記録としては一旦おしまいですが、書ききれなかった些細なこととかこぼれ話的なものをそのうち更新できたらいいな~と考えています。
旅行の話 第6回 ザルツブルク編①
数日間の滞在の中で1日だけザルツブルクを観光しました!
ウィーンからはそこそこ遠いですが、レイルジェット(高速鉄道)で2時間半ほどで行くことができます。まさに風光明媚という言葉がしっくりくるような、ウィーンとはまた違った雰囲気の素敵なところでした。
ザルツブルクに着くまで
切符は駅でも購入できますがあらかじめインターネットで指定席を予約しました。予約後に表示されるPDFをプリントしたものが切符として使えます。すごい便利!
この指定席のシステムも日本人からすると一風変わっていて、指定席を押さえていない人も好きな座席に座れますが、その席を予約した人が乗ってきたら席を譲るという決まりだそうです。ボックス席の真ん中にしっかりしたテーブルが設置されていて快適でした。
ザルツブルクに近づくとアルプス山脈が見えてきます。ウィーン近郊とは違ってとてものどかな感じがします。サウンド・オブ・ミュージックの世界観だ…(※あらすじは知ってるけど観たことないです)
ザルツブルク中央駅に着きました。近年改装工事を終えたようでかなり現代的で綺麗です。駅には土産物店や本屋、スーパーも入っていて、ちらっと見たところオーストリアの持ちネタ「カンガルーはいません」のグッズがいくつか売られていました。ウィーンでは見かけなかったのに!
観光に出かける前に駅のインフォメーションに行き、ザルツブルクカードというフリーパス(公共交通機関が乗り放題、観光名所の入場料が無料になる)を買いました。24時間有効のカードが26€で、観光名所を2~3か所訪れるだけで元がとれるのですごくお得です! 早速バスに乗ったのですが、カードの提示は特に求められなかったので本当にいいのか…?とドキドキしました。
モーツァルトの生家へ
ザルツブルク市の中央にはザルツァッハ川という大きな川があり、この川を境にして中央駅側の近代的な新市街と、中世の建物が多く残っている旧市街に分かれています。まずモーツァルトの生家が見たい!ということで、ちょうど川を越えたところまでやってきました。橋のフェンスにカップルが南京錠付けるやつ、あれがすごい付いてます。
少し歩くとモーツァルトの生家が見えてきます。外壁が黄色でよく目立ってます!
1階部分は「SPAR」という大手のスーパーが入っています。その脇にある入り口から階段を上がると、モーツァルトが幼いころに住んでいた家が博物館として公開されています。結構小ぢんまりとしていて、私が訪れたときは人も少なく落ち着いた雰囲気でした。直筆の楽譜や使っていた楽器、モーツァルト一家の肖像画、オペラの初演時の舞台装置のジオラマなど、モーツァルトにまつわるさまざまな資料を見ることができました。
それから博物館に併設されているショップで「モーツァルトベア」を買いました!
テディベアサイズの子も売ってますが、私は小さいストラップを買いました。紐抜きで全長10cm、1500円くらいです。めちゃくちゃかわいくないですか??ちゃんとモーツァルトの衣装を着て髪の毛にリボンも付けてるんですよ!タグを見ると対象年齢14歳以上らしい…意外と高めだった。
ゲトライデ通り
モーツァルト生家に面して旧市街のメインストリート・ゲトライデ通りを散策しました。200年300年前からそのまま残っているような、お洒落でかわいらしい街並み…!鉄細工の看板が素敵です。土産物店やカフェ・レストラン、ブティックなどさまざまなお店があり賑わっていました。ファストフード店もあります。完全に景観に溶け込んでいるマックもありますよ!
ゲトライデ通りを歩いていくと突き当たりに教会がありました。中世風で格好いい建物です。
モーツァルトの生家の裏側です。ここの広場は表の通りよりも素朴な雰囲気で、野菜の市場が開かれていました。それから木の実やスパイスを使った工芸品のお店があったのをよく覚えています。これを書いていて思ったんですがなにか買ってこればよかったな~!こんな感じでとても可愛いです↓
スパイスゲビンデ(リース) - 世界を旅して出会った雑貨屋さん
あとなんというか漢方の薬局みたいな(?)雰囲気の薬局があり、オーガニック系の商品やハーブティーがたくさん並んでいました。私はここでSonnentorというブランドのお茶を買いました。私が買ったのはダージリンですが、さまざまな効能のハーブティーがあり、ネーミングも独特で面白いです。日本でもオーガニック系のお店でときどき取り扱いがあります。
教会と大聖堂
大聖堂(Dom)という場所に行きたくて地図を見ながら歩いていたものの、旧市街なだけあって街の作りが単純でなく、しばらく周辺をさまよっていました。そうこうするうちに聖堂らしきものが見えてきたので、これがそう…なのか…?とよく分からないまま、とりあえず中に入ってみることにしました。結果的に目的地の大聖堂ではなかったのですが、とても美しい教会でした。写真をいくつか載せていきます!!
聖堂内は白で統一されており、豪華な装飾はなくシンプルで上品です。教会は薄暗いところが多いですが、ここは窓からたっぷり光を取り込むようになっていて明るく、他の教会とは全く違った印象です。壁画や天井画もなく、とにかく真っ白!ガイドブックなどでも見たことがなかったので、名前は分かんないけどすごく綺麗だったね~と友人と話していました。後になって調べたところ、ここはザルツブルク大学の付属教会みたいです。大学の敷地内も通ったような記憶がありますが、こんなに素敵なところで勉強できるってすごいな~!
大聖堂に向かってる途中で撮った写真です。向かってるっていうか、これ逆方向に進んでるんですよね…!建物を出たら方向感覚なくなるのわかりますか…
この写真は右奥にある一風変わった建物が気になって撮ったんだと思います。今調べてみたらPferdeschwemme(馬洗場?)ということで大司教の所有する馬をここで洗っていたとかで、もっと近づくと馬のフレスコ画と噴水が見られるみたいです。
遠回りしながらなんとか大聖堂に着きました!外観からして迫力があります。
中は本当に広くて…内部の写真を撮り損ねていたので載せられないんですが、とにかくすごかったです。聖堂の奥行は100m、ドーム天井の高さは71mもあるという、とてもスケールが大きくて荘厳な聖堂でした…!!最初に建てられたのは8世紀とかなり歴史が長く、17世紀に大司教が大改築をして今の形になったそうです。大司教の権力やばいな!
聖堂の中に地下へと続く階段があり、そのまま地下礼拝堂に行けます。いくつかの小部屋に分かれており、一角には歴代の司教たちの棺が納められていました。入ってみたはいいものの…地下ってだけでちょっと怖いのに棺もあるし、薄暗い中に影絵がろうそくの炎でゆらゆら揺れる不気味なアート(すいません)があるのもなんとも…な感じで早々に退散してしまいました。
写真がなくて全く伝わらないと思うので、以下に聖堂内の様子を紹介されている記事とツイートを引用させていただきます…(問題があれば消します)
【マンガ】初めて海外に行った時のこと。【ザルツブルク編その5】 #カティーと初海外
— カティー@絵を描く陸マイラー (@kattie_travel) 2020年7月15日
ザルツブルク編ここまでの話はこちら↓https://t.co/GuGS7Q3qzG pic.twitter.com/0C0ycbUCaD
大聖堂に併設されている博物館では貴重な展示品のほかに、大聖堂のパイプオルガンを間近で見ることができるそうです。この後まだ行くところがあったのでスルーしてしまいましたが寄ってみたかったですね…!
つづく
旅行の話 第5回 美術館編
気が付けばこのウィーン旅行から1年が過ぎていました。時の流れの早さよ……
さて、約1週間の旅行の中でも特に印象に残っていた・個人的に満足度が高かったのが美術館だったんです。音楽の街として有名ですが絵画もすごい!かつて栄華を極めたハプスブルク家の帝都であり、そして19世紀末にはクリムトやエゴン・シーレに代表される世紀末・モダン芸術が花開いた街。そんなウィーンの美術館について今回は書いていきます!
ちなみに美術館の展示物は基本的に撮影可で、ものによって撮影禁止の注意書きがされているという感じでした。最近は日本でも「一部撮影可」という展覧会が増えていますね~
■美術史博物館(Kunsthistoriche Museum)
いやもう……これが美術館だなんて信じられなくないですか……???美術品を見る前にまず建物がすごすぎて圧倒される……。館内はかなり広く、ここは宮殿か!?というくらいたくさんの展示室があります。ちょっと迷子になりそうでした。
美術館の中央は吹き抜けになっていて、「世界一美しいカフェ」とも言われているミュージアムカフェがあります。あまりいい写真が撮れなかったのですが実際はすっごい素敵でしたよ!
しかし私の場合はカフェでお茶をする暇もなく、ひたすら館内を歩き回っていました。昼に行って17時の閉館ぎりぎりまで粘りましたがそれでもまだ半分も見られなかったと思います……。数日かけても回りきれないんじゃないかというくらい、とにかく膨大な数の、そしてかなり貴重な美術品コレクションが展示されていました。
まず1階では古代ギリシャやローマ、エジプトなどの美術品が展示されていました。
これは古代エジプトの展示室の一部です。壁や柱など、部屋そのものがエジプト風に作られていて面白いですよね。焼き物や装飾品といった出土品、ヒエログリフや楔形文字が刻まれた石板などが所狭しと並んでいます。
ギリシャやローマの部屋では皇帝や英雄?の胸像、彫刻、ローマ皇帝が描かれた当時のコイン、レリーフなどが見られました。なんか……2000年前とかの時代にはすでにこんなにハイレベルな芸術が生まれてるんですよね……昔の人凄すぎない!?
「美術史」博物館ということで絵画中心なのかと思っていましたが、こういった古代の遺物のようなものもかなりの数が展示されています。ちなみにこの美術史博物館と向かい合って「自然史博物館」という施設があり、こっちはノーマークだったのですが鉱石コレクションがすごいという情報を見ました。いいですね~
訳も分からないままとりあえず1階を見て回っていたのですが、いや待ってこのペースだと全然絵画とか見れないじゃん!と、ある程度見たところで気付いたため西洋絵画のエリアに移動することにしました。
***
絵画は代表的なところではブリューゲルやクラーナハ、ルーベンスなど中世から近世にかけての画家が多い印象でした(見られなかっただけでもっと現代よりの作品もあったかも)。キリスト教絵画や神話を題材にした作品や王侯貴族の絵が多く、日本では実物を見る機会があまりないので新鮮でした。教科書や歴史書に載っている肖像画の実物なんかもあります!
特にキリスト教絵画を見るのは結構好きなんですが、何も説明がなくても青い衣を着ているのは聖母マリアとか、羊が描かれていたらイエスを表しているとか、そういった文脈やが分かってくるとすごく楽しいです。また同じ題材でも画家によっていろんな表現があって、その違いが面白かったり。
中でも印象に残ったのはクラーナハのユディトでしょうか。クラーナハはユディトを題材にした絵を何枚も描いていて、この美術史博物館でもほぼ同じ構図のものを2点見た記憶があります……ホロフェルネスの首の断面の生々しさが強烈でした。
この西洋絵画のエリアが本当に満足度高くて……ツイッターでも「ここに住みたい」とか言ってましたが、一日中ここにいて好きなだけ美術品を見て、疲れたらカフェで休憩してまた館内を見て回る、みたいな優雅な生活をしてみたいですね……。
館内の写真はあまり撮っていないので(見るものがありすぎて撮る暇がない)ウィーン市観光局のサイトを載せておきます。館内の雰囲気伝わるかな~ すごく素敵なところですよ!
***
余談①
古代ローマのコインに書かれている文字を読んでこれはネロだ!これはカリグラかな?ちょいちょい知ってる名前があるな~とやっていたところ、閉館後に外に出てから真実を知りました。
余談②
クラーナハの絵画について、ユディトで合ってるよね?とググったところ
↓
どうも剣を手にしていたらユディト、銀皿の上に生首を載せていたらサロメみたいです。間違い探しかな??
余談③
これいいな~!とピンと来てポストカードを買った作品。
このとき意味はちゃんと理解してなかったんですが、なんだか素敵…
■分離派会館(Sessecion)
見るからに斬新なデザインの建築ですよね。19世紀末にクリムトを中心に結成された新進芸術グループ・ウィーン分離派の本拠地となったのがこの分離派会館です。
植物をモチーフとした金の装飾が特徴的で、入り口の上の方にいるのはギリシア神話のメデューサらゴルゴーン三姉妹。さらに上部には分離派のスローガン(時代には芸術を、芸術には自由を というような意味の文章)が刻まれています。実は大学の講義で少しだけかじったことがあるので、このへんちょっとわかる~!とテンション上がります。
中に入ると分離派についての解説や資料、そしてクリムトの『ベートーヴェン・フリーズ』があるほかには、現代のアーティストの作品を展示するギャラリーとして使われているようで、作品数は少ないです。
『ベートーヴェン・フリーズ』はクリムトが手がけた壁画です。金の甲冑の騎士が、死や病、欲望といった邪悪の闘いを経て、最後に愛し合う男女と「歓喜の歌」の合唱へ……という、ベートーヴェンの第九番交響曲を題材としたストーリーが描かれています。この部屋にはヘッドホンの音楽プレイヤーが用意されていて、実際に第九を聞きながら鑑賞できるようになっていました。
■ベルヴェデーレ宮殿(Schloss Belvedere)
お庭が広い! ここは本物の宮殿で、上宮部分が美術館として使用されています。
館内もすっごく綺麗です。
1階は中世、2階は19世紀前半の絵画が、3階は19世紀後半~現代の絵画が展示されています。(ちなみにオーストリアでは日本で言う1階はErdgechloss=地上階といい、その次に1階、2階…という数え方をします。ややこしいのでこの記事では日本基準で地上階=1階と書いていきます!)
1階のは特別展と書かれていた気がするのでたまたまだったのかもしれませんが、下の階からちょうど時代順になっていてよかったです。こんな感じで中世の宗教画がたくさん展示されていました。写真の中にかなり破損してしまっている絵がありますが、当時はまだ木の板に絵を描いていたんですよね……この展示室では定期的にミストが噴射されて、湿度と温度が一定に保たれているようでした。本当に何百年も前の絵画を見ているんだな……と不思議な気持ちになりました。
そして2階へ!
この美術館を訪れる目的は大抵クリムトだと思うんです。あと印象派とか好きな人が多いじゃないですか(ディスってるわけじゃないです。印象派も見るよ)、でも私はこのあたりの絵がかなり好きなんですよね……。ふんわりとした肌や衣服の素材の質感のすごさとか、緻密な描き込みとか、見ててああ~~ってなります。ちょっと古典的で上品な雰囲気が好きです。
フランツ・ヨーゼフとエリザベート皇帝夫妻、死の床のフランツ・ヨーゼフ。
エリザベートは本当に美しいですね。
このアメリングという人の絵がすごく好きなんですよ……!過去に別の美術展で見て名前を覚えました。ふんわりと色づいた頬、つややかな髪と肌、そして何より透き通った綺麗な瞳が印象的です。光の表現が綺麗なんですよね……。ほれぼれします。
突然現れためちゃくちゃ見覚えあるやつーーーー!!!
えっこの絵ってここにあるんだ!!??? ガイドブックには一言もそんなこと書かれてなかったのに……クリムトに押されて影が薄くなってしまったのか……。それにしてもかなりのスケール!
王家の肖像画や王宮に飾られていた絵画、家具などが一緒に展示されていました。
どちらもマリア・テレジア一家の絵です。2枚目はたぶん「訓練は順調ですか?」みたいな感じで、子供たちを連れて自ら軍隊の視察に訪れている場面だと思います。マリア・テレジアは10人以上子供を産んでいて、たくさんの子供を育てつつ政治もバリバリ行ったスーパーウーマンですね。
ここは作品が展示されているわけではなく、ベルヴェデーレ宮殿の中央にある広間でした。本当に宮殿だな~という美しさ……ちょっとした舞踏会とか開けそうです。
近現代のゾーンではクリムトの作品がたくさん展示されています!
『ユディト』『接吻』はクリムトの作品の中でも特に有名ですよね。『接吻』は門外不出で、ここでしか見ることができません。クリムトは金箔を多用する作風でよく知られていますが、晩年には金を使わない表現を模索していたようです。女性の体の表現がすごい……
クリムトの絵画を見たい!という人にはこのベルヴェデーレ宮殿がかなりおすすめです。またそれ以外にも作品点数が多く、近現代の画家の絵画を落ち着いて鑑賞できる美術館なのでとても満足度が高かったです! 美術史博物館とベルヴェデーレ宮殿はこの旅行の中でもトップクラスの私のお気に入りスポットです。
他に気に入った絵画をいくつか載せておきます。
お土産にアートブックを買いました!
ウィーンの美術館に所蔵されているさまざまな作品が、表紙のような形でパターンになって収録されています。
ここのミュージアムショップでは、所蔵作品のポストカードやクリムトのグッズ(トートバッグやTシャツ、折り畳み傘とかいろいろ)のほか、色鉛筆や絵の具、絵の描き方の本が売られているのが少し変わっていて面白かったです。絵を見るだけじゃなくて描かせようとしている……!
旅行の話 第4回 カフェ・食事について
ウィーンの食事はどれもクセがなくて美味しかったです。全体的にシンプルな味付けで、日本人も食べやすい味なんじゃないかなと思います!
最初の写真はある日のホテルの朝食です。
泊まったのはビジネスっぽい比較的安めのところだったのですが、朝食がものすごく美味しくて感動しました。特に卵とハムが最高で……卵は絶妙にふわっとろっとしていて……自分で好きなものを取ってくるスタイルなのですが、ハムは何種類かあって、さらにソーセージとベーコンもあるあたりがドイツとかオーストリアっぽいですよね!肉いっぱい食べそう。私はこの写真の下になっている方のハムが一番好きで、できるなら買って帰りたかったです(検疫の関係でだめです)。チーズも2、3種類ありました。
主食は食パンや黒パン、クロワッサン、マジパンの入った甘いお菓子系パンなど盛りだくさんでした。あとコーヒーも!ブラウナー(少しミルクの入ったモカ)、アメリカン、モカ、カプチーノ、エスプレッソなど種類が豊富でした。私はブラウナーにホットミルクを注いでカフェオレにするのがお気に入りでした。飲み物は他にもオレンジジュースや紅茶、フルーツウォーターみたいなものもありました。
滞在中ずっとこのホテルで朝ごはんを食べていたのでね…書くことがたくさんありますね!朝食が楽しすぎて、毎回写真を撮ってツイッターに上げるなどしていました。
カフェ・レストランの食事
ウィーンは歴史的にカフェ文化が盛んな街で、街のあちこちに老舗のカフェがあります。ウィーンのカフェではテーブルごとにウェイターが一人つき、そのウェイターが注文を受け料理を運び、最後の支払いまで担当するというシステムになっています。メニューはコーヒーと紅茶、サンドイッチやスープなどの軽食、そしてスイーツというのがおそらくどこのカフェにもある基本的なラインナップです。軽食と書きましたが結構ボリュームもあって、昼でも夜でもしっかり食事になるような感じです。
ホーフブルク(王宮)の敷地内にあるカフェです。一番手前がグラーシュというウィーンでは定番のハンガリー風ビーフシチュー、右はこれも定番のウィーン風カツレツ・シュニッツェル、左のは確かトマトスープだったかな?サワークリームが添えてあります。
ウィーンで最初に入ったお店がここだったのですが、このとき思い知りました…一人につき一つの料理を注文すると食べきれないということに…!この写真だと伝わらないんですけどサイズ感が全然違うんですよ!ウィーン人はたくさん食べるんだなあ…。最初だったのでウィーン名物よくばりセットみたいになっていますね。どれもとても美味しかったです!
ここの店員さんがとてもお茶目で、我々がたどたどしく注文するごとに「Wonderful!」「Sensational!」なんて合いの手を入れてくれたり…ウィーンの人は全体的に優しくて、特にほかのお店でもカフェ店員さんは観光客慣れしているのもあるのかすごくあたたかく迎えてくれて安心しました…ありがとうございました本当に…。
シェーンブルン宮殿の敷地内にあるカフェ・レジデンツというお店です。
左手前のは卵とじゃがいもでできたモチモチしたなにか(?)。右手前はカイザー・サンドとかそんな名前だったような…確かフランツ・ヨーゼフ一世にちなんだ、チーズとサラミと水菜っぽい野菜のサンドイッチでした。奥にあるのはシシィ・サンドだったかな…?本当に記憶が定かじゃないですが、ハムとチーズのトーストサンドだったと思います。なにかにつけてフランツ&シシィ夫妻がセット売りされがち。
ここは分離派会館(多分次に更新する記事で触れます)のすぐ近くにあるカフェ・ムゼウムというお店です。ムゼウム(Museum)とはドイツ語で美術館のことで、19世紀末のウィーン分離派の芸術家たちが集ったという歴史あるカフェです。内装が素敵でした。ウェイターさんの腰に巻くタイプのエプロン、格好いいですよね…。
そういえばウィーンのカフェは、私が見た限りでは男性の店員さんがほとんどでした。やっぱり重い食器を運ぶからかな?
テーブルがギッチギチである。
薄くスライスした黒パンに卵やハム・チーズをのせたオープンサンド(見るからに美味しそう)、細切りにしたクレープが入っているウィーン定番料理のコンソメスープ。中央にあるのはカイザーシュマーレンというパンケーキで、酸っぱいベリー系のジャムとりんごジャムが添えられていました。どれも美味しかったです!!
シュテファン大聖堂近くのケルントナー通りで夜ご飯どうしようかな~って探してるときに偶然見つけたレストランです。おしゃれな雰囲気なのに意外とリーズナブルだったので驚き & 店員さんがすごくフレンドリーで、「どこから来たの?日本?ワオ!(ほかの店員さんに向かって)日本から来たんだってー!」というノリで和みました。シンプルな塩味の鶏むね肉のソテー、日本で食べたことある…という味でした。美味しかったです。
ちなみにカフェだとウェイターさんに対して会計とは別にチップを渡すのが基本ですが、レストランなどでは会計時にサービス料が自動的にプラスされていることがあります。ここのお店もそのシステムで、慣れていないのでちょっと混乱しました。
こちらは駅のフードコートで夜ご飯を買ったときの写真です。フードコートなのでイートインスペースはそれなりにあるのですが、この日はあまり遅い時間になると危ないかなということでホテルに持ち帰って食べたんですよね。左から順にアジア風焼きそば、寿司、フライドチキン、シュニッツェルです。全体的に茶色いな。
カップ入りの焼きそばはドイツやオーストリアでも人気のファーストフードです。一度食べてみたかったんだよね~!日本の焼きそば屋台みたいな感じで、店先で鉄板の上で炒めていました。味付けは何種類かあるみたいでしたが、一番スタンダードそうなものを買ってみたところ中華風の塩焼きそばでした。麺がモチモチで美味しかったです!
寿司はスーパーでも売ってましたしザルツブルクには「Japanese Sushi」なお店もありました。ネタはサーモンしか見たことがないですが…オーストリアには海がないのですが川が多いのでマスがとれるみたいです。ちゃんと醤油と箸も付いてきます。
Nordseeというシーフード系ファーストフード店のサンドイッチです。エビがぷりぷりで美味しかった…。このお店はチェーン店で、ウィーンにもザルツブルクにもいくつかありました。シーフードを挟んだサンドイッチがたくさんあって、どれも美味しそうで迷いました。白身魚とフライドポテトのフィッシュアンドチップス的なメニューもあり、シェアして食べたのですがなかなかのボリュームでした。
ちなみに、オーストリアのファーストフード店ではドリンクはペットボトルの水やジュースが置かれていて、自分でレジに持っていくスタイルでした。
紅茶とケーキ
オペラ座のすぐそばにあるカフェ・モーツァルトというお店です。クラシックな雰囲気の店内で、オレンジのレアチーズケーキと紅茶をいただきました。ケーキは下のクッキー生地にオレンジリキュールが染み込んでいて美味しかった…。後で知ったことですがここはカフェ・ラントマンというお店の系列店で、このラントマン系列のカフェではケーキのラインナップが共通になっています。例えば先に紹介したカフェ・レジデンツにもカフェ・ムゼウムにも、このお店と同じケーキがありました。名前も内装も違うけどチェーン店のようになっているんですね~。
紅茶はデンメアティーハウス(Demmers Teehaus)というブランドのアッサムです。これが本当に美味しくて…!大きめのティーバッグとお湯入りのポット、ティーバッグを置くための小皿が付いていて、2~3杯楽しめるようになっています。美味しくて、他のカフェに行ったときにリピートしたくらい気に入りました。砂糖の結晶のスティック(マドラーシュガーと言うそう)が付いているのもすごく素敵ですよね…!
六本木にカフェ付きの店舗があるみたいなのでいずれ行こうと心に決めています。
カフェ・ザッハーのザッハトルテです!!!有名ですよね!ここもオペラ座のすぐそばにあり、一流ホテルであるホテル・ザッハーの一角にある格式高いカフェです。
ザッハトルテはしっかりボリュームがあり、しっかり甘い!表面のチョコレートは半分糖衣がけみたいなざらっとした食感で、しっとりしたスポンジの中にアプリコットジャムが挟まれています。たっぷり添えられた甘くないホイップクリームと合わせて食べるとちょうどいいバランスでした。とても美味しいですがとても甘くボリューミーなので心してかかろう。これがオリジナルのザッハトルテ…という感動に包まれました。
コーヒー
アインシュペナー(Einspänner) …日本で言うところのウィンナー・コーヒーです。ホットコーヒーと生クリームが1:1で、透明のグラスで提供されます。生クリームは甘くなく、ふわっと軽くてまろやかでした。添えられた角砂糖もなんだかお洒落ですよね。ちなみにウィーンではどのお店でもコーヒーを注文するとセットで水が付いてきます!
メランジェ(Melange)…オーストリアで日常的に飲まれているコーヒーで、エスプレッソに泡立てたミルクを加えた、ほぼカプチーノと同じものです。カフェ・ザッハーのメランジェにはホイップクリームがのっていました。お店によって微妙に違いがあるようです。
カフェのメニューはまだ他にもたくさんあるので、今度行けたらいろいろ試したいですね…!
おまけ
ビーフにしようビーフにしようと思っていたのに「Beef or Chicken?」と聞かれて反射的に「チキン」と答えてしまった機内食。違うんだ逆の順番で聞かれていたらビーフって言えたはずなんだ…!(チキンも美味しかったです)
フィンエアーだったので、ナフキンや紙コップがマリメッコ柄で可愛い。あとドリンクサービスにブルーベリージュースがあったのもフィンランドを感じました。
ヘルシンキ空港の売店で買ったコーヒーとツナサンド。ツナたっぷりで美味しかった!!
SPARという大型スーパーの生絞りオレンジジュースです。これ本当に感動してツイッターにも書いたのですが、機械にオレンジがセットされていて、その場で絞ってくれる自販機なんですよ!斬新で面白かったし、なにより本っ当~~に美味しかったです!!またウィーンに行けたら絶対に飲みます。
さらに余談
唐突ですが、宝塚のサブスクがありまして…(https://tv.rakuten.co.jp/content/67779/)
月組さんの2019年公演「I AM FROM AUSTRIA」を最近見たのですが、楽しくて面白くて素敵でした!元はウィーン発の人気ミュージカルで、好きなシーンがたくさんあってちょくちょく観返しています。個性豊かな登場人物たち、耳に残る楽曲の数々…超絶美しい人が悪い顔で「札束に包まれ~踊れよ~踊れよ~♪」ってゲスい曲を歌う。好き。ホテルの制服がかわいいのも良いです。
あと……なにより……最後にとある男性同士カップルが爆誕するのですがめちゃくちゃかわいくて、太陽属性の……ここの絡みかわいいなとは思ってたけどまさかそんな。初見びっくりしたけど、改めて観なおしたらしっかり恋が生まれていた~!幸せになってくれ~~!
こんな紹介であれですが下に公演ページのリンクを載せておきます。
宝塚ってハードル高そうに思われるかもしれませんけど、配信なら今は結構気軽に観られるのでおすすめですよ!
旅行の話 第3回 ~教会など~
旅行中にいくつか教会を訪れました。もう少し後に記事にしようと思っていたのですが、読んでいた小説に影響されて教会について書かねばという気持ちになり…!
日本にいると教会を訪れる機会は多くないですし、そもそもクリスチャンでなければどこにあるのかもあまり知らないですよね。ウィーンを訪れて、街の至るところに教会があるのは不思議な感覚でした。日本でいえば寺や神社がそうだと思えばしっくりくるんですけどね。
いくつかの教会を訪れましたが、そのどれもがすごく素敵だったことは、この旅行の中でも特に印象に残っています。
アウグスティーナー教会
宮廷教会として王族の結婚式などが行われた教会です。ホーフブルク(王宮)に隣接していますが、目立つ感じではなく、少し奥まったひっそりした場所だったような記憶があります。受付などもなく入っていいのかな?と恐る恐る扉を開けると、中はとても静かで厳かな雰囲気でした。
シュテファン大聖堂
尖塔がインパクト大!な、ウィーンを代表するゴシック建築の大聖堂です。見るからにゴシックというか…この装飾の細かさ…!
Stephansplatzという名前そのまんまな最寄り駅もありますが、オペラ座のあるKarlsplatz駅から、ウィーン1の繁華街(たぶん?)ケルントナー通りをしばらく歩いていくと辿りつきます。街の賑わいの中にあるんですよね。周りは大きな広場になっていて、日本にはないヨーロッパの風景だなあと感じました。
中に入ると本当にスケールがすごい……。
また、別料金がかかりますがエレベーターで屋上(?)に行くと、特徴的なモザイク屋根と、ウィーンの展望を見ることができました!歴史と文化の豊かさを感じますね。
そういえばこのウィーン旅行はかなり天候に恵まれていて、綺麗な景色を楽しめたのでラッキーでした。
こんな感じで素敵でした!余談ですが、高い場所なのでめちゃくちゃ風が強かったのと、落下防止のフェンスも結構年季が入ってるので足元見るとヒュンッってなります。高所恐怖症の人にはおすすめしません。
あと写真撮ってる間スマホを落としそうで気が気じゃなかったですね…!
このシュテファン大聖堂の近くで見たものも一緒に載せておきます。
カールス教会
Karlsplatz駅からしばらく歩いたところです、ちなみにここまで紹介した教会全部この駅から歩いて行ってます。Karlsplatzにさえ行けたらウィーンの名所をかなり回れる説。
分離派会館(また別の記事で書きます)のすぐ近くにあり、そこを訪れるついでにこのカールス教会に寄りました。
シュテファン大聖堂が「ザ・ゴシック」ならここは「ザ・バロック」という感じですね!ドーム型の屋根や、曲線モチーフの装飾が優雅です。
この教会はガイドブックでもそれほど紹介されておらず、事前知識ゼロで訪れたのですが、中に入ってとても衝撃を受けました。
まずこの球体はなんだ!?元からあったとはとても思えないこの…!何の説明もなかったのですがおそらく、上からだとこう見えるよというのを分かるようにしているんですかね…?
私の写真では伝わりきらないスケールなんですけど、本当にすごかったです。ドームから差し込む柔らかい光が祭壇に降り注いでいて、そしてこの壮麗な彫刻と…まさに天に導かれるような印象でした。
聖歌隊席らしき場所にはラッパを吹く天使の彫刻があって、それも素敵です。
写真には入っていないですが、聖堂内には工事用のエレベーターと足場が設置されていました。天井画の修復に使ったものをそのまま残しているようで、天井の近くまで上がって天井画を間近で見ることができました。
ということで、もうこれしか言えないんですが本当に素敵でした。
ちなみに、最初に書いた「読んでいた小説」というのはこちら ↓
今回の旅行ではそこまで組み込めなかったんですが、東ドイツも行ってみたいんですよね。ベルリンとかドレスデンとか…特にドレスデンの聖母教会はいつか自分の目で見てみたいな…。
↑あと、ザルツブルクでもすごく綺麗な教会を見学しました。
それについてはザルツブルク編としてまとめて記事を書きたいな~と思っています!
旅行の話 第2回 ~名所・宮殿~
今回は訪れた名所について書いていきます。もう前置きなしでいきますよ
オペラ座
地下鉄Karlsplatz駅を出るとすぐ目の前に!ウィーンで初めて訪れたのがここで、本当にウィーンに来たんだ…!!と感動しました。しかし中には入ってないんですよね…でも周りをぐるっと歩いただけでもすごくきれいでした。ただしここを通ると必ずチケット売りの人がガンガン話しかけてきます。
あとオペラ座のショップは、チケットを持っていなくても外から入って買い物できます。オペラやバレエ関係の書籍・DVD、定番のウィーン土産などが売られています。私はウィーン少年合唱団のCDを買いました!
ホーフブルク(王宮)
オペラ座から少し歩いたところにあるホーフブルク。数百年の歴史を持つハプスブルク家のメインの居城です。どういう構造なのか分からずなんとなく入ってなんとなく外に出たような…この写真は王宮の後ろ側かな?正面は見れてないです。でも格好いい!!歴史を感じさせる佇まいです。
中に入ってチケットを買うと、まず銀食器コレクションの展示がありました。実際に王宮で使われていた銀食器や陶磁器、リネン類が展示されていて、こういうの使って食事してたのか~とか使用人はこんな大量の食器を運んでいたのか…とか想像できて面白かったです。日本語のボイスガイドがあるので安心して回れます!
順路を進んでいくと、宮廷のダイニングルームや皇帝の執務室などの部屋の前を見学できて、最後にシシィ博物館があります。シシィって言ってどのくらいの人が分かるかな?宝塚などのミュージカルで有名な、皇妃エリザベート。現地では「シシィ」という愛称で親しまれています。
ざっくり説明すると彼女はとても美しい人で、皇帝に見初められて結婚したのですが、窮屈な宮廷生活から逃げるように旅を繰り返し、最期は旅先で暗殺されてしまったという…。そんな彼女の素顔に迫るような展示がされていました。自由な鳥に憧れる内容の自作の詩とか旅行道具の数々とか、どういう思いでいたんだろう……。生前はそこまで持ち上げられていなかったのに、亡くなったあとで悲劇の皇妃!的なブームが巻き起こったという解説がものすごく印象に残っています。考えさせられる…
エリザベートの夫、フランツ・ヨーゼフ1世は、激動の19世紀、終わりに向かうオーストリア帝国を生涯にわたって統治した人物です。すごく真面目に働き、質素倹約を重んじていたそうです。皇帝の執務室っていうと普通は豪華なイメージだと思うんですが、この人の場合は机もシンプルだしベッドも鉄製の簡素なもので、人柄を感じました。そんな執務室に、美しい妻の肖像画が飾ってあるんですよ……きっとずっと愛してたんでしょうね……。となにかと切ない気持ちになった王宮でした。
国立図書館
写真いっぱい載せてしまう…
世界で最も美しい図書館の一つと言われているオーストリア国立図書館。ホーフブルクの敷地内にあります。
お分かりいただけるでしょうか……この本棚の装飾、天井画………こんなすごい場所で本読めます???
ここはかなり日本人観光客が多かったです。私も一度訪れてみたいな~と思っていたので行けてよかったです!このときちょうどベートーヴェンについての展示をやっていて、ベートーヴェン直筆の第九の楽譜やデスマスクなどを見ることができました。
シェーンブルン宮殿
今回の記事のトップ画像の、ウィーンといえばここ!という代表的な名所です。このシェーンブルン宮殿だけ中心地から少し離れているのですが、それでもオペラ座のあるKarlsplatz駅から、地下鉄で15分くらいで最寄り駅まで行けました。ハプスブルク家の本拠地であるホーフブルクは歴史が長くて本当に街の中心にあるのですが、ここは夏の離宮として使われていたのでやや郊外にあるんです。
まさに優雅な宮殿といった雰囲気!
いざ中を見学するぞ~!と意気込んでいたのですが、まず入り口が分からず、しばらく右往左往しました。入り口は真正面じゃないんですよ…。そうこうして受付でチケットを買うと宮殿の中を見学できます。ちなみに、「シシィ・チケット」という共通チケットを買うと、1枚でホーフブルクとシェーンブルン宮殿のどちらも見学できるうえに、TDRのファストパスみたいな感じで優先的に入場できます。
宮殿の中は本当に華やかで素敵でした!ロココ様式で統一されていて、ところどころにシノワズリ的な、中国風の部屋や調度品もありました。大広間の天井画がすごかった…。あとここも日本語の音声ガイドが用意されていてありがたかったです。
宮殿内を見た後は庭園側に出てみました!まだ冬だったので庭園の花は全然咲いてなかったんですが、4月5月くらいになるとすごく綺麗みたいです。
シェーンブルン宮殿はマリア・テレジアの時代に大改築されて今の姿になりました。この外壁のクリーム色は「テレジアン・イエロー」と呼ばれていて、ガイドブックによれば金色で塗るのは予算的に厳しかったからこの色になったとか……でも金色よりもこっちの方が断然上品で優美でいいと思うな!!サイズ感もベルサイユ宮殿よりはコンパクトで(ベルサイユ行ったことないけど)、この控えめな感じがなんともオーストリアらしいな~と私は勝手に思ってます。
真ん中にあるバルコニー的な場所にも登れます。
遠くに見えるのは「グロリエッテ」という展望台です。行けたら行ってみたかったんですが、かなり遠くて今回は諦めました…。このグロリエッテの中は素敵なカフェになっているのでいつか行ってみたいですね。
宮殿自体はそこそこの大きさですが、敷地がかなり広大で、なんと動物園もあります。しかも現存する世界最古の動物園なんだとか!すご!!
本殿(?)以外の建物もテレジアン・イエローで統一されていてとてもおしゃれでした。シェーンブルン宮殿は長らくあこがれの場所だったので本当に行けてよかったです!!天気にも恵まれて……。
ということで今回はここまでとします。このペースだと全部書くのにどのくらいかかるんだ…と思いつつ、今後もたまーに更新していく予定です。